古代日本の究極の甘味料「あまづら」はどんな味? 幻のスイーツを科学で再現!

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神松 幸弘

甘葛を現代によみがえらせる

甘葛の原料が諸説ある中、昭和になってツタの樹液に高い糖分が含まれていることが分かり、ツタ原料説が有力視されるようになりました。

しかし、私たちは、20種以上の植物の樹液を分析し、小野蘭山や藤原清香が考えた野生のブドウの仲間もツタ同様に甘い樹液が取れることを明らかにし、複数の種で甘葛の作成に成功しました。

甘葛の原料候補として分析した植物種群の一部
複数種の樹液サンプルから抽出された甘葛シロップ

今後も私たちは甘葛の原料について追及していこうとしています。これから具体的に取り組む研究は次の3つを計画しています。

一つ目は、全国の地名や古文書に残されたかつての甘葛の生産地へ行き、そこにどんな植物があるのかを確かめることです。

二つ目は、江戸時代、天明期に藤原清香が記した『甘葛考』の直筆が現存していることがわかったので、その資料調査をすることです。『甘葛考』は精緻なスケッチ画や詳しい記載があり、本研究で避けることのできない書です。

最後に、私たちは、甘葛を現代に蘇らせることを考えています。古代式のかき氷や芋粥の再現はもちろん、新たな活用も模索し、甘葛が再び日本の食文化の中で脚光を浴びることを期待しています。

中山間地域における産業振興へと発展する夢も描いています。ぜひ、多くの方々からの応援をお待ちいたしております。

 

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