日本人は知らない…韓国経済の「コロナからの回復」が遅れているワケ

経済政策がまだ不足している…
高安 雄一 プロフィール

建設投資は土木建設を中心に減少しているようである。土木建設は主に公共投資の影響を受けるが、これが不調ということは公共投資が十分に出ていないことを意味する。政府は4回にわたり補正予算を編成して拡張的な財政政策を講じている。

しかし、その多くは雇用安定のための支援など支援金が中心であり、公共投資はそれほど増やされていないようである。公共投資はその効果が広く経済に波及する効果があり景気を下支える役割を果たす。公共投資が出ていないということは、政府による景気の下支えは十分になされていなと判断できる。

 

以上で需要項目別に動きを見てきたが、設備投資は好調であるものの、輸出や個人消費は回復に動きは見えるもののまだ本調子ではなく、建設投資は不調であるといえる。韓国としては主要輸出国の回復を待ちつつ、政府が公共投資を積極的に講ずることにより景気を下支えることが得策であろう。コロナ危機からの脱出はもう少し時間がかかりそうである。