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日本人は知らない…韓国経済の「コロナからの回復」が遅れているワケ

経済政策がまだ不足している…

経済の回復は…

11月16日、日本の2020年7〜9月のGDPが公表された。2020年7~9月のGDP成長率(実質・季節調整済、以下同じ)は5.0%増、年率換算で21.4%となり、前期の大幅減少の反動もあり高い成長率を記録した。

この数値はアメリカの同じ四半期の年率成長率である33.1%、ユーロ圏の61.1%に比較してかなり小さなものにとどまっている。しかしながら韓国の2020年7~9月のGDP成長率は1.9%増で、年率換算で7.9%増であり、アメリカやヨーロッパはもとより、日本よりも成長率が低くなっている。

無論、前の期である2020年の4~6月の減少率については、韓国が、アメリカ、ユーロ圏、日本と比べて小さかったので、その反動増も小さかったといえる。しかしこれを勘案しても韓国の7~9月の成長率は比較的低く、経済の回復が遅れているようにも見える。

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そこで、今回は、需要項目別にGDPを分析し、7~9月のGDP成長率がそれほど大きくなかった理由を明らかにしていきたい。ちなみに7〜9月のGDPは、コロナウィルス感染拡大以前の2019年10~12月の水準の97.5%であり、まだ回復するには至っていない。

まず調子が良い設備投資からである。2020年7~9月の設備投資の前期比(実質・季節調整値・年率、以下同じ)は29.7%増であった。同年4~6月の前期比は1.8%減少したに過ぎなかったので、反動増ということではなさそうである。そして、コロナ前である2019年10~12月を100とした今期の水準は106.5であり、設備投資については堅調であるといってよい。