〔PHOTO〕ふとんで年越しプロジェクト

10年間ホームレス支援をしてきた私が「ホームレス記事炎上」に思うこと

大きな問題点と野宿の人を取り巻く状況

11月11日にWebメディア「cakes(ケイクス)」において、『ホームレスを3年間取材し続けたら、意外な一面にびっくりした』という記事が公開された。

この記事は、「cakesクリエイターコンテスト2020」の優秀賞を受賞した作品ということもあり拡散されたが、同時にSNSなどで炎上した。

本稿執筆時点では、記事の冒頭に編集部から以下のような追記がされている。

「※本記事は、ホームレスの方々のプライバシーに配慮し、掲載許諾をいただいた上でお届けします。著者とホームレスの方々との関係性についての説明が不足していたため、2020年11月16日11:28に本欄と本文の一部を修正しました。同17:06に著者からのコメントを本記事の末尾に追記しました。」

追記後の記事ページ
 

記事の問題点を述べる前に、私自身の紹介をしようと思う。

私は普段、ホームレス状態の人や生活困窮者への支援をおこなう「認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」という支援団体で理事長を務めているほか、新宿近辺で野宿の方や生活困窮した方に食料品等の配布や相談会をおこなう「新宿ごはんプラス」という団体の共同代表もしている。

実は、cakesでも、『すぐそばにある「貧困」』という連載をしたことがある。

もっとも、連載と言っても、同名の単著を出版するにあたり、その一部を記事として公開したものであって、完全なオリジナルの記事の連載というわけではない。

少し話がそれたが、本稿では、実際にホームレス状態の人や生活困窮者を支援する立場から、この『ホームレスを3年間取材し続けたら、意外な一面にびっくりした』記事の問題点と、野宿の人を取り巻く状況について考えていきたいと思う。