©豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会

『チェリまほ』にハマる人が続出した理由…ポイントは「安心感と温かさ」

丁寧な演出でファンを魅了するドラマ

世界からも大注目の『チェリまほ』

テレビ東京で放送されているドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(毎週木曜 25:00~)が大ヒット中だ。『チェリまほ』の愛称で呼ばれ、「ドラマ満足度ランキング」では首位を2連覇中。

台湾のKKTVでの同時配信や、YouTubeで第1話が公開されていることもあって、海外からも熱い注目を浴びている。中国企業の動画配信サービスWeTVによってタイ、フィリピン、ベトナムでの配信がスタートした際には、Twitterトレンドでタイで2位、ベトナムで3位にランクイン。日本だけでなく、ワールドワイドトレンドにもあがる世界的人気ドラマとなっている。

『チェリまほ』は、主人公・安達の身に「30歳まで童貞だと魔法使いになる」という都市伝説が起こった物語。人に触れるとその人の心が読める魔法によって、誰からも好かれる爽やかイケメンで営業部エースの同期・黒沢が、陰キャ(陰気な雰囲気の人)の自分に好意を寄せていることを知る……という、コメディタッチのBL作品だ。

ドラマでは、黒沢の思いに戸惑う安達役を赤楚衛二、視聴者には恋心が丸見えになっている黒沢の役を町田啓太と、旬の俳優2人が演じている。

原作は豊田悠によるマンガで、Twitterへの投稿から、webマンガ雑誌『ガンガンpixiv』での連載となり、2020年12月9日現在、スクウェア・エニックスより5巻まで単行本化されている。「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2019」で1位、2020年の「Webマンガ総選挙」では3位となり、韓国語、中国語(繁体字)、英語、インドネシア語で翻訳出版されている大人気作だ。

 

webマンガでは無料で読める部分も多く、ドラマはTVerなどでの見逃し配信や、有料のオンライン配信も行われている。話題となった後からも気軽に見られるこうしたアクセスのよさも、人気の理由だろう。

しかし、マンガの映画化やドラマ化にあたっては、原作ファンから「キャラクターのイメージが違う」「ストーリーの改悪だ」といった厳しい批判が出ることも少なくない。現実の人間が二次元キャラを演じることで生じるリアリティが、良い方向に作用することもあればしないこともある。