驚きの性能「M1版MacBook Pro」9つの快挙と2つの不満

買うべき人、待つべき人の結論も出た

驚くほどの変貌

アップルは、すべての製品に自社開発の半導体「Appleシリコン」を活用する計画を進めている。その詳細は、前回の記事でもお伝えしたとおりだ。

その最終段階といえるのが、MacへのAppleシリコン搭載だ。その第1弾である「M1」を搭載した製品の出荷がいよいよ始まった。

今回は、「MacBook Pro」13インチモデルのM1搭載版の実機レビューをお届けする。

【写真】「M1版」MacBook Pro 「M1版」MacBook Pro。メモリー8GB・ストレージ256GBのモデル。色はスペースグレイ

結論をひと言でいえば、その進化は「劇的」だ。M1搭載によって、MacBook Proの快適さは驚くほどの変貌を遂げた。その詳細をご説明しよう。

「超高性能のノート型Mac」の誕生

M1版MacBook Proは、13インチディスプレイを搭載したノート型だ。ノート型のMacは「MacBook Air」「MacBook Pro」の2ラインに分かれ、さらにMacBook Proが「13インチ」と「16インチ」に分かれる。

MacBook Proの13インチモデルは、じつはちょっと微妙な存在だ。「性能重視」ではあるものの、16インチほど高性能なプロセッサーを採用するわけではなく、MacBook Airほど薄型化しているわけでもない。

そもそも、Airと13インチProの重量差は110gしかなく、サイズもほぼ同じだ。目立った違いといえば、「より発熱に強い設計で、バッテリーを多めに搭載している」のが13インチPro、といったところだ。

だから、「性能よりも可搬性」「少し高くてもいいからほんの少しの性能の余裕」を求める人が買う、ある意味で尖ったところの少ない「中庸(ちゅうよう)なモデル」だったといえるだろう。実のところ、ほとんどの人が求めるのはその「中庸さ」なので、それはそれで正しいモデルといえるのだが。

ところが、M1を搭載したことで、この位置付けが急激に変わってしまった。より高性能のはずだった、より高価なMacを、性能面で追い抜いてしまったのである。