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人気企業が次々と大炎上!なぜSNSの「中の人」は“暴走”してしまうのか?

「バズりたい」が引き起こす弊害
タイツ・ストッキングメーカーの「アツギ」、おもちゃメーカーの「タカラトミー」、世界最大級の霊長類動物園「日本モンキーセンター」など、Twitterにおける企業のアカウントの炎上が相次いでいる。Twitterが日本で普及して以来約10年経つが、企業アカウントの炎上が増えているように感じる。なぜ企業アカウントの炎上は増えているのか。10年前と何が変わったのだろうか。

人気アカウント、ジェンダー絡みという共通点

10月、タカラトミーは、「#個人情報を勝手に暴露します」というハッシュタグをつけて、「とある筋から入手した、某小学5年生の女の子の個人情報を暴露しちゃいますね…!」と投稿。誕生日や身長、体重、電話番号などを記した後に、「こんなおじさんにも優しくしてくれるリカちゃん…」とまとめていた。

このハッシュタグはツイートした日にトレンドに入っていたものであり、それに合わせてリカちゃんの設定と「リカちゃんでんわ」の番号を投稿したというわけだ。これが現実の少女への犯罪を喚起させるとして批判を浴びてしまった。その時々のトレンドをツイートに取り入れることは運用における定石の一つだが、裏目に出てしまったというわけだ。

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同10月には、日本モンキーセンターの公式アカウントが、「『モップくんが大好きなんです!』と来園してくださる方は素敵なお姉さまばかりだと思っていましたが、なんと!本日初めて『女子』にお会いしました!!」と投稿。同ツイートには、南アメリカに生息するサル「シロガオサキ」のモップくんを見に来た女性の後ろ姿の写真が添付されていた。

これに対して、写っている人に断りなく投稿したのではないかという疑問や、女性を品定めするような内容に対して、女性差別、年齢差別になるのではないかという批判が殺到してしまった。

アツギは、11月2日の「タイツの日」に合わせ、Twitterで「#ラブタイツ」というキャンペーンを開催。30人のイラストレーターに同社製品を着用した女性のイラスト作成、投稿を依頼し、公式アカウントでリツイート、PRした。

ところがイラストの中に、女性がスカートを持ち上げて足を見せるなど、性的なイラストが含まれていたため炎上。「女性ではなく、タイツを履いた女性を性的に見る男性に対してアピールしているのでは」と批判が集まった。

すべてに共通して言えるのは、人気の企業アカウントだったことだ。インタビューなどから見ると、アツギとタカラトミーに関しては一人で運用されていたようだ。また、アツギと日本モンキーセンターについては、女性性や子どもの性被害など広い意味でのジェンダーが絡む投稿だった点も共通している。