マンガ/ISAKA 文/FRaU編集部

女ってだけで働くシステム、変だと思わない?

ISAKAさんが「ハツキス」に連載していたマンガ『ON THE ROAD GIRLS』が、11月20日最終巻の3巻が配信される。「東京と地方」「男と女」「既婚と未婚」などの「違い」もクリアに描き出し、誰にとってもドキッとする事柄が描かれている本作の最終巻配信を記念して1巻1話から無料試し読み公開している第2回は、1巻の2話。ここに描かれているのが「結婚している女性としていない女性」の対比である。

主人公の鈴木ユキノは38歳。東京の大手企業につとめていたが、ある事情で「都会でも田舎でもない地元」に帰ってきた。そこで昔から変わらない「女はこうしていろ」「嫁はこうしろ」「普通はこういうもんだ」という旧態依然な価値観にぶち当たりながら、法事で年下の女性に問いかける。
「男ってだけで飲んで食ってるのに、『女』ってだけで働くこのシステム、私が知る限り38年以上続いてて、そして今あなたたちに継承させようとしている。ねえ、変だと思わない?」

(C)ISAKA/講談社『ON THE ROAD GIRLS』1巻

自分でなんでも決めてきた女性に憧れる専業主婦

また、1巻2話には、こんなシーンがある。
自分の仕事のやり方を「旦那が言うから」と夫の言いなりにする既婚女性。

(C)ISAKA/講談社『ON THE ROAD GIRLS』1巻

その姿を横目にユキノは思う。
「私は心底こういう女が嫌いだ」
「こういう女にはなりたくなかった」

だから必死で働いて、自分だけですべてやってきた。
しかし、そう言いながらユキノは感じてもいるのだ。

「私も違う女のはずだった」

そう、ユキノ自身も、自分の中で理想通りにいかない自分を感じ取っているのだ。
そんなユキノから大きな影響を受け、憧れの眼差しでみつめるのが、ユキノの同級生の瀬尾道子だ。彼女は現在専業主婦で、高校3年生の娘がいる。高校時代に「頭がよくて美人でお家もお金持ちのユキノちゃん」に思わず結婚している自分の不満を口にして、「じゃあさ、道子ちゃんは結局どーしたいの?」と言われて口ごもってしまう。

(C)ISAKA/講談社『ON THE ROAD GIRLS』1巻

ではユキノと道子は「別の生き物」なのだろうか。
作者のISAKAさんは、このユキノと道子というキャラクターやほかのキャラクターについてこのように語る。

「ユキノと道子は両方とも自分の内面にあるキャラを対極に描き分けたつもりです。 他の人物もモデルがいる場合も、いない場合もありますが、実際に見たり出会ったりした人たちの何かしらをキャラに入れています。そして、そこにはなるべく自分を通してそのキャラを描かないよう気をつけました」

そう。結婚している、していないで「別の生き物」というわけではない。そしてそれぞれの悩みは、「結婚しているから、していないから」だけではなく、誰もが持ちうるものでもあるのだ。
リアルな世界を感じさせる1巻2話の無料試し読みで、「自分はどうだろう」と考えてみていただきたい。

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