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コロナ特効薬・ワクチン開発は、絶好調株価の「崩壊の引き金」となるのか

緩和政策への思惑がもたらすショック

ワクチン開発報道で沸き立つが

株式市場の世界的な活況が続いており、米国は11月に史上最高値を更新した。日本でも1991年以来、バブル崩壊後以来の水準を回復している。そこでよく話題になるのが株式市場のリスクシナリオはなにかという点だ。

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これまで、リスクシナリオとしてコロナ感染拡大や、再発リスクが挙げられてきた。事実、欧州ではロックダウンが再び始まった。また、日本でも冬を前に第3波の不安も浮上している。

一方、今回の問題提起は逆に、コロナ感染が急速に終息に向かう場合、例えば特効薬が生まれたり、ワクチンが開発されたとしたら、それは株式市場にプラスに働くのか、それともマイナスに働くかだ。

実際に、11月になって米国でファイザーが開発中のワクチンの臨床試験で有効性が確認できたとのニュースを受けて株式市場が大幅に上昇する場面がみられた。

筆者の認識は、以上の皆が待ち望むコロナ特効薬開発ケースの場合、最初の反応はコロナショック改善・景気回復期待から株価上昇だが、その後、一定の時間を経て金融緩和の縮小観測が生じた場合には急落も起こりうるのではないかとの点だ。

景気減速下の株価上昇がコロナバブルとされるなか、どこかでそのプレミアムの剥落リスクを想定する必要もある。すなわち、株式市場の最大のリスクはコロナ特効薬になる可能性もあるのだ。

 

振り返れば、2020年の市場は株式もよければ債券もいいという、まさに居心地のいい状態だった。市場参加者としては、表立っては口が裂けてもいえないが、「お願いだからコロナ続いて」との思いもあるかもしれない。