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近藤真彦の不倫報道、紅白ジャック…テレビ局が「ジャニーズ」に忖度し続けるワケ

木村 隆志 プロフィール

滝沢秀明がマーケティングを良化

もう少しビジネス的な視点から見ると、ジャニーズ事務所はマーケティング分析で言うPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)のバランスがいいから、テレビ局も忖度せざるを得ないところがある。

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

PPMとは、各商品を市場成長率(縦軸)と市場シェア(横軸)で分類し、戦略や意思を決定するためのベーシックな手法。

・問題児(Problem Child)は、成長中だが、花形か負け犬か先行きの見極めが必要な商品。
・花形(Star)は、シェアが高い上に、さらなる成長も期待できる最高の商品。
・金のなる木(Cash Cow)は、安定した収益が得られる反面、成長の見込みは少ない商品。
・負け犬(Dog)は、成長率・シェアともに低く、撤退を検討すべき商品。

このチャートにジャニーズ事務所をあてはめると、「問題児」である若手の中からKing & Prince、SixTONES、Snow Manのような「花形」が生まれつつある最中であり、さらに、なにわ男子や美少年などの有望株が控えている。また、「金のなる木」として嵐、V6、Hay!Say!JUMPなどが収益をもたらす一方、負け犬はほとんどいない。

 

特に滝沢秀明が裏方のマネジメントに徹してから、「問題児」のジャニーズJr.たちを「花形」に押し上げたことでPPMのバランスが良化しつつある。

テレビ局もそれをわかっているからこそ、「こちらも戦略的にそれなりの忖度はしておくべき」という姿勢なのではないか。各局ともにコロナ禍で大幅な収入減に陥る中、「視聴者感情を多少悪化させてでも、ジャニーズの意向を汲んでいこう」という気持ちは、賛成こそしないが、理解はできるのだ。