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近藤真彦の不倫報道、紅白ジャック…テレビ局が「ジャニーズ」に忖度し続けるワケ

木村 隆志 プロフィール

若手への先行投資を求める強烈な営業力

そしてもう1つ、テレビ局がジャニーズ事務所に忖度する大きな理由となっているのは、次の時代を担うアイドルが豊富であること。

デビューから約2年半が過ぎて国民的グループへの階段を上りはじめたKing & Princeに加えて、今年デビューしたSixTONESとSnow Man。さらにジャニーズJr.には、なにわ男子、Travis Japan、HiHi Jets、美少年、少年忍者など、CDデビュー前から舞台公演を重ねて熱狂的なファン層を持つグループが多い。しかも、そのファン層はテレビ局にとってスポンサー受けのいい若年層女性たちであり、CM収入が期待できる。

他の事務所を見渡しても、アイドル的な人気を持つ男性グループは、EXILE TRIBEと、今年に3月デビューしたオーディション番組発のJO1くらい。相変わらず男性アイドルグループ市場の寡占が続いていることが、テレビ局のジャニーズ頼みが変わらない理由となり続けているのだ。

その寡占を保っているのが、ジャニーズ事務所の営業力。ここ数年間ジャニーズは前述した若手グループのメンバーを各局のバラエティやドラマに送り続け、地道に顔と名前を売り続けている。

 

実際、現在放送中の秋ドラマでも『監察医 朝顔』(フジテレビ系)にSixTONESの森本慎太郎、『姉ちゃんの恋人』(カンテレ・フジテレビ系)にKing & Princeの高橋海人と美少年の那須推登、『#リモラブ』(日本テレビ系)にHiHi Jetsの高橋優斗、『バベル九朔』(日本テレビ系)にSixTONESの高地優吾が出演し、『メンズ校』(テレビ東京系)では、なにわ男子が主演を務めている。その他でも9月まで放送された『真夏の少年~19452020』(テレビ朝日系)の主演を美少年が務めていた。

特定のグループに留まらず、異なるグループから売り込んでいること。しかも各局の各時間帯にまんべんなく送り込んでいるところが戦略的であり、若手を売り出す凄まじい営業力を感じさせられる。

テレビ局としては、「デビュー前後の段階ですでに一定の人気を持つ上に、さらなるファンの獲得が見込まれ、SMAPや嵐に次ぐ国民的グループになる可能性を秘めた彼らをむげにはできない」というのが本音。言わば、テレビ局に先行投資を求めるような営業で顔と名前を売っていく」という手法が忖度につながっているところがあるのだろう。