ハラを決めなければ、マズい事になる/photo by gettyimages

日本経済が12月、「財政の崖」を転げ落ちる「最悪のシナリオ」が浮上した

一度落ちたら、二度と上がってこれない

発表されるGDPに注目

本稿が公開される11月16日、8時50分に2020年7-9月期の日本のGDP(一次速報)が公表される。筆者の予想は、先週の本コラムに書いたとおり、前期比4~5%(年率換算16-20%)程度のプラスである。

日経新聞によれば、日本経済研究センターが集計した民間34社のエコノミストの予測平均は、前期比4.5%)年率換算18.0%)だ。4-6月期は前期比▲7.9%(年率換算▲28.1%)と過去最大の落ち込みであったが、その反動から、7-9月期は「史上最高の伸び」になるだろう。

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しかし、これは、株式相場用語で言うところのデット・キャット・バウンス(dead cat bounce)だ。あえて直訳すると、死んだ猫でも地面に叩きつけると少し跳ねる、といった意味だ。あまり上品な表現ではないが、英語では確かにそういう表現がある。

デット・キャット・バウンスの場合、そのまま数値が順調に伸びていくことはない。筆者を含む多くのエコノミストの見立てでは、今後の日本のGDPは小さなデット・キャット・バウンスを示したあと、伸び悩むだろう。

この状況は、数学のルート記号をひっくり返した形状「逆ルート字回復」と言われている。この「逆ルート字回復」では、7-9月期の前期比伸び率はプラスだがそれほど大きくなく、10-12月期の前期比伸び率も芳しくないものと推測される。

今のコロナの拡大状況を考えると、10-12月期には、再びマイナスになる可能性すらある