華やかなキャリアの陰に父親よりも年上の男性の存在

仕事に関して、ここまでのキャリアを積み上げられたのは、葉子さんの努力のたまものだ。しかし、それだけではないと話す。

「地方のパソコンスキルをつける専門学校を出て、親の反対を押し切って東京に出てきたのが20歳の時。最初は八王子の築40年のアパートに住みながら、大手企業の派遣社員になりました。私はプログラミングができたので、当時このスキルはすごく重宝されました。役員が“ちょっとエクセル教えてよ”なんてハケンに聞きに来た時代です。そこで、役員と不倫関係になったんです」

彼は当時55歳。35歳年上の彼は、葉子さんの父親よりも年上だった。
「でも若々しいし、ファッションセンスが違いました。父と同世代には見えなかった。最も違ったのは、お金の使い方。ランチに8000円、夕食に5万円のステーキを食べさせてくれた。遅くなると、八王子までこれで、とタクシー代だって2万円くれたんですよ。信じられない」

そこで葉子さんは、彼と同じような人生のステージに立ちたいと思った。
「彼に薦められるままに、司馬遼太郎の小説を読み、世界史と日本史の社会人講座を聞きに行き、経済学や哲学の本も読みました。最初は彼に近づきたい気持ちでしたが、どれもおもしろく、ハマっていきました。彼との会話も楽しくなり、出会って半年で、気が付けば男女関係になっていました」

まさに心も経済的にもゆとりのある相手にエスコートされ、彼に釣り合う人間になりたいと思った Photo by iStock