久保建英が「本当に輝ける場所」はどこなのか…海外からの意外な「反応」

白鳥 純一 プロフィール

ビジャレアルに期限付き移籍したが

今回のオーストリア遠征合流時に、「今年は新型コロナウイルスの影響などで大変なことがたくさんありましたが、サッカーができるという幸せをかみしめながらプレーしたい」と語った久保。だが、所属先のビジャレアルでは、順風満帆とは言えないシーズンを過ごしている。

ラ・リーガデビューを果たした昨シーズンは、所属先のレアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍し、35試合に出場し、4得点4アシスト。2部への降格が決まったチームのなかで、その存在感アピールした。

さらに上のレベルでのプレーや成長を求めた久保は、25クラブにも及んだと言う争奪戦の末に、同じラ・リーガの強豪ビジャレアルに期限付き移籍。トッププレーヤーとしての一層の飛躍が期待されていた。

photo by gettyimages
 

今シーズンは現在2位(11月9日現在)につけ、好調な滑り出しを見せたビジャレアルだが、久保はここまでのリーグ戦で、9試合に出場するも無得点。

先発出場は、10月25日に行われたカディス戦のわずか1試合のみで、起用の大半が、試合終盤からの途中出場に限られている状況だ。

久保がベンチを温める日々が続くにつれ、日本やスペインなどのさまざまなメディアでは、彼の起用法についての意見が交わされ、その声は日増しに広がりを見せるようになった。

10月4日の「Carrusel Confidential」では、「久保建英は、レアルマドリードがこの夏に最も多くのオファーを受け取ったプレーヤーです。金銭面を見ると、ミラノ、アヤックス、バイエルンミュンヘンなどからの魅力的なオファーもありましたが、マジョルカに次ぐステップは、攻撃的なサッカーを展開しているビジャレアルが最適だと私たちは考えました。(試合出場が限られる現状に対し)今後、私たちは久保にチャンスが訪れることを望んでいますが、マドリードは、ビジャレアルでの久保が置かれた状況をあまり好ましく思っていません」と、レアル・マドリードサイドの主張を展開している。

上記以外にも、積極的な久保の起用を促すもの、久保を「冷遇」するビジャレアルの指揮官、ウナイ・エメリ氏に対する批判や不満、さらには再レンタルの可能性を示唆するといった踏み込んだ意見まで、さまざまな論調が散見される。

このような状況のなか、渦中のビジャレアルの指揮官を務めるウナイ・エメリ氏が、スペインのラジオ局「Cadena SER」の番組内で久保について言及したことを「Besoccer」などが伝えている。

「ここまでの久保の出来については、満足している」と話すエメリ氏。久保の相手のライン間でのプレーやスピードの乗ったドリブルを、「バレンシアの監督をしている時に出会ったダビド・シルバと同じ特徴がある」と評価する一方で、「彼には成長のプロセスがあり、現状は私も満足している。だが、他のビジャレアルの若手選手と同じように、久保のさらなる成長を臨んでおり、まだ成長が必要な選手だ」と指摘している。喧騒をよそに、久保を指導に対する情熱や、そのプランに対する自信を語った。