映画『工場の出口』の一場面

すべての映画はここから始まった!『工場の出口』公開から今日で125年

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

撮影と映写ができる世界初の機械「シネマトグラフ」

1895年の今日(12月28日)は、シネマトグラフで撮影された史上初の実写映画が公開された記念すべき日です。

シネマトグラフとは撮影だけでなく映写機能も備えた世界初の機械で、フランスのリュミエール(Lumière)兄弟によって製作されました。彼らはシネマトグラフを使って、リヨンの工場から労働者が出てくる様子を撮影し『工場の出口』と題しました。

1895年12月28日、この『工場の出口』は他の映像とともに、商業用に一般公開されました。世界初の「映像」を一目見ようと今でいう映画館のような施設に詰めかけた人は、たくさんの労働者たちが画面の端に消えていくのを見て、彼らはどこに行ってしまったのかと不思議がったとか。

『工場の出口』の上映成功後、リュミエール兄弟はシネマトグラフの撮影技師を育成して、世界中に派遣しました。撮影技師たちが記録した映像の中には、20世紀初頭、明治時代末期の日本の様子も含まれています。シネマトグラフの発明をすべての始まりとして、私たちは20世紀という「映像の世紀」を迎えました。

『工場の出口』ほか108本のシネマトグラフ映像を集めた映画『リュミエール!』の予告編