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人は死んだら「霊魂」にならないし、「死者の世界」も存在しない…仏教がそう“断言”する意外なワケ

仏教にある「思想の自由」

仏教はインドで始まり、中国に伝わり、日本にも広まりました。仏教では、人間は死んだらどうなると考えるのでしょう。

仏教は、一神教と違って、思想の自由があります。どう考えてもいいのです。そこで、死んだらどうなるかについても、いろいろの考え方がある。順にみていきましょう。

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ゴータマが修行して、真理を覚った。ここから仏教が始まります。何を覚ったのでしょう。生老病死、四苦八苦など、人間のあり方がこの世界の因果法則に従っていること。つまり、インドの人びとの考え方と同じです。

仏教がユニークな点は、ゴータマがバラモン(瞑想する資格のある人びと)ではないことです。

ゴータマは、王家に生まれたクシャトリヤ。ヒンドゥー教によれば、王となって務めを果たし、来世でバラモンに生まれて修行すべきです。

でもゴータマは、現世で真理を覚りたいと思った。そして、出家して修行し、覚ってしまった。「カーストと関係なく、誰でも修行して覚ってよい」が、仏教の大事な主張なのです。