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「死者の世界」は存在しない…インド人がそう考える「意外なワケ」

前世と来世は…ある

インドの人々が信じる「因果論」

インドの人びとは、一神教と対極的な宗教を信じてきました。バラモン教、ヒンドゥー教です。

どちらも、一神教とは違って、多神教ということになっています。ブラフマン、ヴィシュヌ、シヴァの三神をはじめ、多くの神々が祀られています。

でも、多神教なのは、単なる見かけにすぎない、のかもしれません。インドの人びとのものの考え方を追っていくと、神を拝むことなど実は、どうでもよいと思っているように見えてきます。

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インドの人びとは、何を信じているのか。それは、「この世界は、因果関係でできている」という、因果論です。仏教も、インドの宗教なので、この考え方の影響を受けています。「因縁」「縁起」などの言い方を、聞いたことがあるでしょう。それは、因果(因果関係)のことです。

因果論とは何か。原因があって、結果がある。ある出来事が起こったのは、その原因があるからだ、という考え方です。

これは、自然科学の考え方とそっくりです。科学も、原因があるから結果がある、と考える。神秘的なところはどこにもない。因果論は、合理的な考え方なのです。