病院HPより
# 事件

逮捕された元CA「セレブ病院妻」の人生はこうして崩壊した

「パワハラ経営」と「黒い人脈」

医療法人の資金を横領してシャネルなどの高級服を購入していたとして、元日本航空CAで医大名誉教授夫人の遠藤容子容疑者(63)が逮捕されたのは11月10日。容子容疑者は、夫の遠藤真弘(78)が理事長を務め、自分も理事をしていた医療法人(一成会)の資金を横領した。被害額は10億円と見られる。警視庁は背任容疑での再逮捕を視野に捜査を進めている。(文中敬称略)。前回記事はこちら

11億円を相続した夫

強いコンプレックスと強烈な上昇志向の持ち主の容子は、専門学校を卒業してJALのCAになった。栃木の開業医と結婚したが離婚し、結婚相談所を通じて東京女子医大教授の遠藤真弘と再婚。念願の玉の輿に乗った。

遠藤容子容疑者
 

真弘の父親は葛飾区で内科と小児科を開業したお金持ちの医者だった。「慈恵医大葛飾医療センター(旧青戸病院)の敷地はもともと真弘の父親が持っていた土地だった」(冠心会関係者)という。真弘の父親の遺産は40億円に上り、真弘の母親が19億円、真弘が11億円、残りを弟らが相続した。

「大金持ちのボンボンで世間知らず」(同前)の真弘は、何事につけても妻、容子の言いなりだった。今回の事件でも、医療法人の理事長だった真弘は、警察の取り調べに「自分は何も知らない」と発言。逮捕されなかった。

女子医大退職後の05年、真弘は、医療法人冠心会「大崎病院東京ハートセンター」を開院した。真弘は、病院経営を統括する常務理事に容子を据えた。

「医療法人は最低でも3人の理事が必要。冠心会は真弘が理事長、容子が常務理事、真弘の母親が理事の3人体制でスタート。母親が亡くなった後も、ずっと母親は理事に名を連ねていた」(別の冠心会関係者)という。

しかし病院経営の素人が経営を統括して、うまく行くわけがない。理事を同族で固めた素人経営は数年で失敗し、巨額の負債を抱えた。