初めての土地へのショートトリップ。限られた時間の中で、楽しく効率よくまわりたい。そんな時、情報収集はローカル(地元住民)に聞くのがいちばん確実。今回は、兵庫県を案内していただいたのは、多鹿治夫鋏製作所の四代目、多鹿大輔さん。

兵庫県の二大都市(神戸市と姫路市)のほぼ中間に位置し、市民が暮らしやすいまちづくりに定評のある小野市。国宝の浄土寺、特産品の鋏や鎌、そろばんなど、歴史や伝統を大切にしながら変化を遂げるエリアを多鹿さんに紹介していただきます。

神戸空港からのアクセス
小野市まで、約48.5km(小野市役所まで)県道85号を経由して約65分

“買ってよかった”と思える
モノ選びを始めよう

多鹿治夫鋏製作所

鋏の種類は約90種(¥4500~)。裁ち鋏、糸切り鋏など、名称はあるが、すべて布が切れるように仕上げる。難しく考えず、何を切ってもOK!
切れ味が気になる場合は、研ぎ直しも依頼できる。

1938年創業。四代にわたって鋏を製造する工房。鉄から溶接・成型し、仕上げまでを一貫して行う昔ながらの製法は、国内でも大変珍しい。

鋏作りは、細かく分けると100工程ほどある。

「大事に使えば、一生もの。次の世代にも譲ることができますよ」と四代目の大輔さん。購入はもちろん、工房内も見学可。

三代目の竹夫さん(中央)を中心に、職人3人で手作り。

職人が1本1本、手間ひまをかけて仕上げる様子が見られる。前日までに電話で確認を。

多鹿治夫鋏製作所
小野市上本町131-1
☎0794-62-2302
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定
https://takeji-hasami.com/

国宝の“浄土堂”と
“阿弥陀三尊立像”を見に行こう

浄土寺

賽銭箱の前に座ると、ちょうど目が合うとか。様々な角度から見ることで、阿弥陀如来の表情が変わる。

鎌倉時代の初期、重源上人によって建立。建築物と仏像が同時に設計された珍しい様式の寺院。阿弥陀如来の像高は5m30cm。漆の下地に金箔を押した“漆箔”で仕上げられ、西日が後光のように差し込む(7月頃からお盆過ぎまで)。

浄土堂(阿弥陀堂)。阿弥陀三尊立像が安置されている。
本堂(薬師堂)。

裏山には「四国八十八箇所めぐり」コース(1周約1.5km、徒歩約30分)があり、初夏にはアジサイが咲き乱れる。

浄土寺
小野市浄谷町2094
☎0794-62-4318(歓喜院)
営業時間:9:00~12:00、13:00~17:00(10~3月は~16:00)
定休日:12/31~1/1