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ベルヌーイ数、ベルヌーイの定理…科学用語に多くの名を残す華麗なる一族

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

科学界の「華麗なる一族」

1654年の今日(12月27日)、フランスの数学者ヤコブ・ベルヌーイ(Jacob Bernoulli、1654-1705)が誕生しました。

スイスのバーゼルに生まれたベルヌーイは、当初父の勧めに従って神学を専攻していましたが、ヨーロッパ周遊中に当時の卓越した科学者たちに出会います。物理学者のボイルやフックなど、そうそうたる面々と出会った影響で、ベルヌーイは科学に道を変えることを決めました。

ベルヌーイはバーゼル大学の数学教授として教鞭をとり、微積分を大成した数学者・ライプニッツから影響を受けました。彼は弟のヨハンとともに共同研究を行い、著書『推測法』の中で、現在まで続く確率計算の基礎を築き上げました。その功績を記念して、「ベルヌーイ数」や「ベルヌーイ試行」など多くの確率の分野の用語に名が残っています。

ところで、ベルヌーイ家からはヤコブ以外にも有名な科学者が生まれました。前述のヤコブの弟・ヨハンは微積分におけるロピタルの定理を見いだし、ヨハンの息子のダニエルはベルヌーイの定理を発見するなど、流体力学で多大な功績を残しました。ベルヌーイ家は3世代の間に科学者を8人輩出した、まさに科学界における「華麗なる一族」なのです。

ヤコブ・ベルヌーイの肖像 Photo by Getty Images