文在寅が「バイデン勝利」で大パニック…なぜか「特使派遣」で日韓「関係修復」を焦るワケ

武藤 正敏 プロフィール

小渕・金大中宣言の「認識」

日韓友好を政治宣言で確立しようという韓国側の考え方が非現実的なのは、その環境が整っていないということである。

小渕・金大中両首脳でまとめられた98年の共同宣言は、小渕総理が「日本が韓国に」という具体的な国名を入れて、「過去の植民地支配に対する日本の反省とお詫び」を文書化する一方、金大中氏は「(小渕総理の」歴史認識の表明を真摯に受け止め、これを評価する」「両国が過去の不幸な歴史を乗り越えていこう」と宣言したものである。

この宣言の起草に関わった崔相龍(元駐日大使)によれば、金大中氏が「過去を乗り越える」というには大きな決断が必要だったが、それができたのは金大中氏が「日本は第2次大戦後変わった」「日本国民は汗と涙を捧げて平和民主主義の発展」に尽力してきたことを認めたからだという。

大きな決断をした金大中 photo/gettyimages
 

日本人の感覚から見れば、「日本が民主主義国である」というのは当たり前のことであるが、韓国では「日本が右傾化・保守化している、軍国主義が復活しないか心配」という見方が一般的である、というより政治家やマスコミがそのように煽っていると見た方がいいだろう。

それを否定し、日本が民主主義国になったというのは勇気のいることであるという。それをできたのは、金大中氏が民主主義の旗頭だったからだろう。