文在寅が「バイデン勝利」で大パニック…なぜか「特使派遣」で日韓「関係修復」を焦るワケ

武藤 正敏 プロフィール

徴用工問題が両国で直ちに解決することは難しいことから、まず指導者が大きな枠組みで未来志向的に進んでいこうという約束、すなわち政治宣言をすることで関係改善の転換点とみなすことができるようにしようという趣旨だと韓国側は説明している。

これに対し、毎日新聞は、日本政府は「非現実的」という立場を表した、と伝えている。朝日新聞も「徴用工問題がある中で現実的ではない」と報じている。

また、時事通信によれば、徴用工の問題について菅総理は「非常に厳しい状況にある日韓関係を健全に戻していくきっかけを韓国側が作ってほしい」と応じたという。徴用工問題で日韓請求権協定に違反する状況を韓国側から作っておきながら、それを棚上げして、日韓関係を未来志向的に進めていこうという考えに日本側が同意できないのは当然である。

いずれにせよ、この提案によって日韓関係改善のため前進したとは言えないだろう。

 

韓日議員連盟も動き出す

韓国からは11月12日、韓日議員連盟の金振杓(キム・ジンピョウ)会長ほか7人の議員も日本を訪問、成田空港で会長は「韓日間の懸案に対し両国首脳が会って政治的決断をする時期になった。議員連盟が中心となって友好的な環境になるよう努力したい」と述べた。

議員団は同日日本側と合同幹事会を開催。同会長は冒頭、「政界がすべきことはこのように韓日の懸案が難しい時こそ発想を少し変えること」と訴えた。

韓国の報道によれば、日本側の額賀会長は「日韓共同宣言」に触れたうえで、「大局的見地で新たな日韓関係が作れるよう互いに努力できればうれしい」と応じた由である。