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危機を招いた中間層の疲弊、嗚呼、アメリカ民主主義よ、どこへ行く

勝者総取りは受け入れられそうもない

アメリカの選挙よりはましだよね……

今回の米国大統領選挙の混迷ぶりについては、11月7日の記事「郵便投票不正疑惑―結局、不信と分断を決定的に増幅した米大統領選挙」、10月27日の記事「第2次南北戦争も―選挙結果がどうなっても米国の分断は避けられない」などにおいて、「第2次南北戦争」に至る可能性も含めて詳しく述べてきた。

特に、「組織的選挙不正疑惑」については、日ごろ米国から「不正選挙」を名指しで指摘される独裁的国家を含めた発展途上国で、「でも、アメリカの選挙よりはましだよね……」などとささやかれている姿が目に浮かぶ。

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しかし、「世界の民主主義の模範」であった米国がなぜこのような混迷を極めているのか? もちろん、民主主義というのは極めて脆弱なシステムで、例えば独立戦争の際も、後に初代大統領となるジョージ・ワシントン率いる軍隊は、当初強大な英国軍に連戦連敗し「絶体絶命」の状況に追い込まれていた。

また、「奴隷制度を支持する民主党」と「奴隷解放を主張する共和党」の戦いでもある南北戦争では、南軍の優れた指揮官であるリー将軍に大いに北軍が苦しめられた。

「民主主義」は天から降ってくるわけではないから、その甘い果実を味わうためには、常に全体主義などの脅威から民主主義を守る必要があり、今回の大統領選挙もその一つなのかもしれない。もちろん、私は「民主主義」「自由主義」を応援している。

 

このような米国の混迷の原因に、11月12日公開の「教えましょう、東洋文明の伝統技・相手を動かす『人たらし』のツボ」で述べたような「西洋流文化の行き詰まり」があるのは間違いない。

しかし、民主主義を支える「分厚い中間層」の消滅も見逃せない原因だ。