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大地震が富士山噴火を誘発!?「宝永大噴火」から今日で313年

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

2ヵ月前に起こったマグニチュード9の地震

1707年(宝永4年)の今日(12月16日)、富士山が大噴火を起こしました。

 

この「宝永大噴火」が起こったのは「生類憐みの令」で知られる徳川綱吉が将軍だった時代で、主君を謀殺した吉良上野介に対し、大石内蔵助率いる47人の赤穂浪士が仇討ちをした「赤穂事件」(1702年)と同時代の出来事です。

噴火の2ヵ月ほど前には、マグニチュード9とも推定される「宝永地震」が起こっていました。

その日、富士山麓ではマグニチュード4~5の余震が数十回観測され、午前10時ごろに南東の斜面が大噴火を起こしました。新たに生まれた火口からは白い火山灰が、続いて黒い火山灰が噴出し、関東地方一円に降り注ぎました。噴火は約2週間続き、死者こそ記録されていないものの、職種を問わず非常に多くの人々の生活に影響を及ぼしました。

この「宝永大噴火」は、平安時代に発生した「延暦大噴火」「貞観大噴火」とともに富士山の三大噴火と呼ばれています。宝永大噴火の記録は後世、災害発生時の被害予測図であるハザードマップの作成に役立てられました。現在、宝永大噴火の火口には標高2693mの宝永山が鎮座しています。

富士山と宝永山(画像右) Photo by Getty Images