シェルターによって覆われたチェルノブイリ原子力発電所 Photo by svedoliver/iStock

チェルノブイリ原発、事故から15年後にようやく原子の火が消える

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

隠蔽された大事故

2000年の今日(12月15日)、チェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所の原子炉が完全に停止しました。

チェルノブイリ原発は現在のウクライナに建設されていたソ連(当時)の原子力発電所で、1986年4月26日に4号炉が爆発事故を起こし、おびただしい量の放射性物質を大気中に放出しました。1986年の時点で合計4つの原子炉を備え、さらに2つが建設中でした。

当時、ソ連においては宇宙基地や原子力発電所の位置がトップシークレットとされていたため、たとえ事故が起こっても徹底的に隠蔽されていました。しかし、事故の2日後、爆発で飛び散った放射性物質が遠く離れたスウェーデンで観測され、国際社会の知るところとなりました。

チェルノブイリ原発事故はINES(国際原子力事象評価尺度)で最大のレベル7に格付けされ、福島第一原発事故(2011年)と並ぶ史上最悪の原子力事故とされています。

しかし驚くべきことに、無傷の1号~3号炉は事故を経て数年後までそのまま稼働し続けていました。1991年から原子炉は随時稼働を停止していき、2000年にようやくチェルノブイリの原子の火が消えたのでした。

その後、原発跡地ではツアーが催された Photo by Getty Images