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バイデンの民主党は歴史的敗北を喫した―米政治主流派の破産と凋落

大統領選の勝者は左派とトランプ主義だ

これでも「地滑り的勝利」ができないのか

バイデン前副大統領の米大統領選勝利演説と鳴り止まない車のホンクに感涙にむせんだ向きには申し訳ないが、これが勝利といえるのだろうか。

「不正で選挙を盗んだ」と言っているのではない。コロナ禍への明らかな失政で24万人という世界最多の死者を出し、実質的に失業率25%という算定もあり、回復にはほど遠い大不況下で、本来なら民主党は「地滑り的大勝利」をして当然である。

不況の中で再選を狙った大統領は戦前のフーバーにせよ、40年前のカーターにせよ、みな大惨敗しているではないか。しかも無辜の死者24万人とは、ベトナム戦争死者の4倍以上だ。それをたった数ヶ月で失った。

そんなトランプ大統領に、薄氷を踏むような勝利しかできない民主党とバイデンなのである。「歴史的敗北」に近いのではないだろうか。

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そのうえ、下院では議席を減らし、上院で多数派奪還との選挙前予想もせいぜいイーブン。投票前には「青い津波」であわよくば上下両院で議席を大きく伸ばし、ねじれ解消などと捕らぬ狸の予想まであった。それがこの有様だ。

 

裏返せば、「トランピズム恐るべし」ということだ。なにしろ、7200万票も獲得し、ヒスパニック票や黒人票も民主党から引っぺがしている。