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「デキる人」がやっている、たった5分でフェイクニュースを見破れる凄ワザ

マクロな視点と共変関係で見抜け!
博覧強記の読書家、読書猿。古今東西の名著で蓄えた膨大な知識を生かし、これまで『アイデア大全』『問題解決大全』などのヒット作を世に出してきた。そんな彼の新刊『独学大全』は、これまで自力で学んできた彼の考え方のエッセンスが詰まっている。独学にとどまらず、日常生活やビジネスなど様々な場面で応用可能なライフハックを、『独学大全』から紹介する。
「ビジネス書を読むと命取りになる理由」を説明した、前回の記事はこちら
 

人はなぜ、デマに騙されるのか?

「夫市之無虎明矣。然而三人言而成虎」(市場に虎が出るはずがないことは、明白です。それにもかかわらず、三人して言えば虎が出せます)

『戦国策』(近藤光男訳・講談社学術文庫)

「三人市虎」という中国の故事成語がある。「市場にトラが現れた!」という荒唐無稽なデマであっても、3人から言われるとつい信じてしまう、といった意味だ。特にSNSが飛躍的に発達した現代では、どれだけ信憑性に乏しいデマであっても、たちまち数千人がRT(リツイート)、シェアして「真実」かのように見えてしまう。

実際に2016年の熊本地震の直後の夜には、「動物園からライオンが逃げた」というデマがあたかも事実かのように流布して、大きな混乱を巻き起こした。

さらにタチが悪いことに、世の中にはこちらを積極的に騙そうとする「悪意ある嘘」をつく人もいる。典型的なのが詐欺師だ。たいていの人間は「あんなものに騙されるのは不注意な人だけ」「自分は絶対に引っかからない」といった謎の自信を持っているが、これこそがヒトの「認知の脆弱性」である。どれだけ知識が豊富で賢い人間であっても、認知の隙を突いたトリックには騙される可能性があるだろう。