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オードリー・タン「強制のない社会、安心できる社会のために」

オードリー・タン 自由への手紙(10)
オードリー・タン。
新型コロナウィルスが蔓延する台湾で、マスク在庫がリアルタイムで確認できるアプリ「マスクマップ」を開発し、その対応が絶賛されたことで名前を知った人も多いことだろう。
彼女(氏によれば「性別なし」なのだが、
ここでは便宜的にそう呼ばせていただく)は2016年、35歳という若さで蔡英文政権に入閣、デジタル担当政務委員(大臣)に就任。
そんな彼女が語った、このデジタル時代に「自由になる」ということ、貴重なインタビューを『オードリー・タン 自由への手紙』よりお届け。第10回は「強制から自由になる」。>今までの連載はこちら!

強制から自由になる

「私は保守的アナキストです」

インタビューでこう話してから、それはどんなものなのか、しばしば質問を受けます。

一般に保守主義(コンサバティズム)は伝統や慣習や組織を守るものとされています。

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いっぽう、無政府主義(アナキズム)は「形骸化した規制や強制はいらない」とする考え方とされ、革命を起こすような過激なイメージがあります。

保守主義とアナキズム(無政府主義)は、水と油。そもそも相反するものだと考えられているから、「保守的アナキスト」という言葉が違和感をもたらすのでしょう。

でも、私の定義は異なります。