図表4は首都圏の新築マンションと新築一戸建て(建売住宅)の価格の推移を示している。
19年の新築マンションの平均価格は5980万円で、新築一戸建て(1)が5130万円、新築一戸建て(2)が3510万円となっている。
新築一戸建て(1)というのは、主に大手不動産会社や大手住宅メーカーが手がける、大型の団地で敷地面積が広めで、仕様・設備のグレードも高めになっている。それでも、マンションに比べて850万円安い。
図表4 首都圏の新築マンションと新築一戸建ての平均価格の推移(単位:万円

建売住宅の基本性能は確実に向上中
新築一戸建て(2)は、大量生産・大量販売によって価格を抑えた物件が中心で、こちらであれば、新築マンションより2000万円以上安く手に入る。
そうなると、なかには「安かろう、悪かろう」ではないかと考える人も多いだろうが、大量供給される建売住宅の基本性能は確実に向上している。
正直、外観デザインなどは大手メーカーに比べると見劣りする面もあるし、設備面でも食洗機などの最新設備はついていないことが多い。しかし、それらは後付けも可能だし、大切なのは住まいの基本性能だ。