photo by Gettyimages

「国の借金」急増――新型コロナ対策の財政支出増加が止まらない

バラマキ続ければ「破綻」が現実に

巨額のコロナ経済対策が

「国の借金」が急増している。

財務省が11月10日に発表した2020年9月末の「国債及び借入金並びに政府保証債務の現在高」は、1189兆9160億円と、前年同月末比で7.7%増えた。

財務省HP

2013年以降、前年同月比の増加率は4%を超えたことがなく、2017年12月以降は0.9%増から1.8%増の間で推移していた。それが、新型コロナ対策で定額給付金や持続化給付金の支給に踏み切ったことから、3月末の1.0%増から6月末には4.8%増に跳ね上がっていた。

その後も「GoToキャンペーン」や家賃補償、企業への融資などの支給を2回にわたる補正予算で手当て、これを賄うために「借金」が急増した。

9月末の内国債の現在高は1004兆8140億円と初めて1000兆円の大台に乗せた。今年3月末に比べて17兆2254億円増、率にすると1.7%増にとどまっているが、緊急の資金繰りなどのために発行する「政府短期証券」の残高が135兆2087億円と、3月末の74兆4188億円に比べて82%も急増した。

国の借金はジワジワと増加が続き、過去最多を更新し続けてきたが、安倍晋三内閣では歴代内閣に比べて増加率が大きく鈍化していた。安倍政権下で予算規模は膨らませてきたが、アベノミクスなどによる景気好転で税収がバブル期を上回るなど、国債発行を抑制できたためだ。

 

ところが2020年度に入ると新型コロナで状況が一変。巨額の政府支出による経済対策が相次いで打ち出された。