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人生設計をも狂わせかねない?認可保育園の弱点「不自由さ」に目を向けよ

「保活」地獄に飲み込まれないために
大原 みはる プロフィール

本来の「認可外」の存在意義

しかし、本当にそれでいいのだろうか。立地や保育サービスの内容を含めた、施設選択そのものの自由度の高さこそが認可外保育園の特徴である。女性の活躍や、性別に関わりなく多様な働き方を推進する時代だからこそ、こういった選択肢を一定の規模で確保していかなければならないのではなかろうか。

ご存知のとおり、認可保育園というのは、希望する園に順位を付けて利用申請を出すことになっている。しかし実態としては、入園できるチャンスを得ることを優先して、不便で不人気な園を敢えて希望せざるを得ず、とても自分の意思で入園先を選んでいるとはいえない状況にある。

今後、認可外保育園の退場が進み、世の中が認可保育園ばかりになってしまったら、年度途中の引越の際に、地元の認可保育園に空きがないため、空いている認可外保育園に入って認可保育園の空きを待つ、というよくあるケースの受け皿も狭まってしまい、誰も得しないのではないか。

 

今、世の中では総理が替わって、ハンコ廃止を始め、未曽有の転換期を迎えている。長年、ほとんどの人が疑わなかった認可保育園至上主義についても、軌道修正できる最後のチャンスかもしれない。

それこそ、認可外保育園は便利な駅前、安くて質の高い認可保育園は駅遠に立地誘導するなどしてバランスを取り、子育て世帯による選択肢を増やしつつ、両者の共存の途を探ることはできないものだろうか。