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人生設計をも狂わせかねない?認可保育園の弱点「不自由さ」に目を向けよ

「保活」地獄に飲み込まれないために
大原 みはる プロフィール

1~2駅先の物件に引っ越して…

転居先が分譲・賃貸のいずれであるにせよ、住宅に支払うコストは決して安くない中で、一度転居したらそれなりの期間は住み続けるはずだ。年度末に引っ越せる物件なら、スペック(間取り、立地等)にはこだわらず、どこでもいいと割り切って考えられる人などごく少数だろう。

不動産物件というのは、その立地、間取り、設備が全く同じものは二つとない。ある程度納得のいく物件に巡り合ったとき、買わず(借りず)に待っていると他人のものになってしまう。就職や恋愛、結婚などと同じで、まさに「ご縁」の世界というのが不動産業界では常識である。当然、それが年度末にやってくるとは限らない。

 

そう考えると、子育て中の住み替えを検討している身には、せっかく年度途中に住み替えのチャンスが訪れても、子どもの保育園がネックになってご縁を逃すといったことも十分起きうるのだ。

ところが、こうした引越に伴う保育園の問題を、一般的な保活とは全く異なる方法で解決した人がいる。今夏、子どもを保育園に通わせながら住み替えを検討し、首都圏の同一鉄道沿線で1~2つ郊外の駅(隣の自治体)に引越をした筆者の知り合いだ。

当初は子どもが小学校に上がる今年度末を狙って引っ越しをしたかったそうだが、2021年初に新型コロナウイルス感染が再拡大し、社会的移動が制約されるかもしれないリスクを想定して、早めの住まい探しを決断したという。

この人は、引越前の住所地で数年前に保活したときに、自宅から遠い認可保育園への入園を地元の自治体から通知された経験があるが、登降園の効率性を考えて辞退し、自宅の最寄り駅近くにある認可外保育園(準認可保育園。要するにその自治体が独自に認証した保育園のこと)を自ら探し出し、通わせていた。そのことが今回の引越で幸いした。

仮に認可保育園に通わせていたなら、慣れない新住所地で、ただでさえ空きの少ない年度途中での保活を迫られることになっていたはずだからだ。新居が手配できても、保育園が確保できるまで引越ができず住宅コストを二重に負担する生活を強いられた可能性もある。