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「文在寅の後継者」に懲役2年、次期大統領選に向けて親文派窮地に

「ドルイドキング事件」の余波

ネット世論操作で2審も実刑

韓国政権与党の有力な次期大統領候補であった金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道(キョンサンナムド)知事が6日、前回大統領選におけるインターネット世論操作疑惑「ドルイドキング事件」の2審で懲役2年の判決を受けた。

「親文(文在寅派閥)の嫡子」という異名を持ち、文在寅(ムン・ジェイン)政権の後継者筆頭に挙げられていた金氏の脱落で、親文グループは有力候補を失った。これによって、次期大統領選に向けて、李洛淵(イ・ナギョン)「共に民主党」代表と李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事との党内対決が一層激化しそうな情勢だ。

金氏の大統領への夢を打ち砕いたドルイドキング事件は、皮肉なことに、現在、親文グループの絶対的な支持を受けている現法務長官・秋美愛(チュ・ミエ)氏の誤判によって実体が暴露された。

事の発端は2018年1月に遡る。

 

当時、青年層が主な投資層だった仮想通貨に対する強力な制裁発表、さらには平昌(ピョンチャン)冬季五輪に北朝鮮選手を参加させるため、すでに選抜が終わった韓国代表女子ホッケーチームを無理やり南北単一チームに押し付けた件などで、文在寅政権に対する不満が若者の間で高まっていた。文在寅政権が国政哲学として掲げていた「公正社会」を大きく毀損する事案だったからだ。

そのため、ネット上では文在寅大統領を「災い」と表現するなどの挑発的な悪口が横行、政権支持者たちは「文政権に反対する極熱保守層がコンピュータ・プログラムを使って、悪質なネット世論を作り出している」と主張した。

秋美愛・共に民主党代表(当時)も彼らの意見に同調した。秋氏は、「ネット上で組織的に大統領や政府を攻撃する勢力があり、ネイバー(NEVER)がこれを放置している」と主張し、ネイバーのニュースサイトのコメントを「世論捏造の疑いがある」と告発、同年1月から警察の捜査が始まった。

しかし、驚くべきことに、捜査で明らかになった事件の実態は、秋氏の主張とは正反対のものだった。