映画業界が『鬼滅の刃』大ヒットを素直に喜べない「ヤバい事情」

コロナの意外な影響
週刊現代 プロフィール

「映画館の飲食品の利益率は50〜80%と非常に高い。映画館にとってチケットと飲食は両輪なのです。全席販売を解禁した反面、ポップコーンなどの売り上げが激減し、稼ぎ頭が奪われているのです」(前出・スタッフ)

映画会社も同様だ。映画がヒットした場合、最もうま味が大きいのは、製作委員会に入っていること。だが、今回製作委員会方式はとらず、「製作」として集英社など3社が入るのみ。大手映画会社は入っていない。

 

「鬼滅は高い興行収入が予想されていたので、製作に入れる企業を絞っていたのです。大手の東宝は、アニプレックスと一緒に配給会社として参加しています。配給の取り分は、興行収入全体の1〜3割。

もちろん鬼滅は大きいのですが、東宝は8月の中間連結決算で、純利益が前年同期比83%減という惨状。焼け石に水なのです。鬼滅ヒットでも特別ボーナスなどを出す予定はないようです」(前出・社員)

『週刊現代』2020年11月14・21日号より