決め手は「パクチー」?ベトナム発の次世代ランチ「バインミー」が流行中
人気店「sio」の鳥羽シェフが語った味の全部が詰まっている
「バインミーは一見シンプルに見えますが、奥の深いクリエイティブな料理です。バインミーには、料理で表現できる5味+1(味覚である5味「甘味・酸味・塩味・苦味・旨味」とスパイスや香り)が全て詰まっており、レストランで提供する1皿が詰まっていると言っても過言ではありません」
そう語るのは、代々木上原のミシュラン一つ星フレンチ「sio」のシェフ、鳥羽周作氏である。

鳥羽シェフといえば、朝の情報番組『スッキリ!!』やツイッター上で公開する、家庭でもできる本格レシピが話題になっている。東急プラザ渋谷「パーラー大箸」の監修も務め、話題沸騰のシェフが力を入れているメニューが、「バインミー」だ。
彼が熱弁するように、「バインミー」がこれからの急上昇フードになりつつある。
実際、筆者が運営する「SARAH」の外食ビッグデータサービス「Food Data Bank」によると、昨年からじわじわと人気を集め、今年の6月から右肩上りになっていることがわかる。
そもそもバインミーとはどのような料理なのか、簡単に説明しよう。
初めて耳にした人もいるかもしれないが、バインミーはフランスパンに具材を挟んだベトナム風サンドイッチのことで、フォーや生春巻きと並びベトナムを代表する国民食の1つだ。屋台料理として親しまれている。
具材はお店やメニューによって様々だが、レバーペースト、ハム類、なます、キュウリをはさみ、パクチーなどの香味野菜でアクセントを付けるのが定番だ。
