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妻が死んだら「金の延べ棒」が倉庫から出てきた…そして遺族の「悲劇」が始まった!

隠していても、やがてバレる…

ヘソクリはやがてバレる

多くの人が、自分の夫・妻に対して「私はそんなにおカネを持ってない」とウソをついている。これはデータの裏付けもある事実だ。今年6月に調査を発表した松井証券のマーケティング部副部長・佐々木健吾氏が言う。

「50〜60代の既婚の男女400人に聞いたところ、半数以上の53・6%の人が、貯蓄額を夫・妻に実態より少なく伝えていることがわかりました。金額にして、平均100万円も低い額を教えていたのです」

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日本の中高年世帯は、専業主婦の妻が家計を管理し、夫には小遣いを渡す、というかたちで日々のやりくりをしている夫婦が大半を占める。残りの夫婦は、夫が自分の収入から妻に生活費を渡し、余りを貯蓄に回すというケースがほとんどだ。

いずれの場合も、月々の生活費で余ったおカネは妻の隠し財産—ヘソクリに変わる。夫には「今月は20万円使った」と言いつつ、実際には支出を15万円に抑えて、5万円を懐に入れるという具合に。長年かけて、夫に内緒で数百万円を貯め込んでいる妻も珍しくない。

しかし、相続の際にはこのヘソクリが大きな落とし穴となる。税理士の須田裕行氏が警告する。

「『名義預金』という言葉をご存知の方も多いかもしれません。名義こそ妻ですが、夫の収入が原資となっている預金口座のことで、額が大きければ『夫の財産』とみなされて相続と遺産分割の対象になります。

ヘソクリも原則としてこれと同様です。専業主婦の奥さんがタンスにおカネをしまい込んだり、自分の名義の口座におカネを移しただけで、いきなりそれが『妻の財産』に変わるわけではない。いざという時には『これはご主人の財産です』ということになります」