大本命はmini!「iPhone 12全4機種」最速比較レビュー

それでも私がPro Maxを選ぶ理由
西田 宗千佳 プロフィール

もちろん欠点もある

実のところ、miniが「サイズ以外の点で12とほとんど差がない」というのは、圧倒的に大きなメリットといえる。

ベンチマークテストをしてみても、カメラで撮影してみても、5Gの受信テストをしても、miniと12とのあいだでは、“誤差”以上の差を体感できなかった。カタログスペック的には同等なのだから、当然といえば当然なのだが。

ディスプレイの解像度は若干、miniのほうが小さいが、これはサイズの変更に基づくものであり、使い勝手にはほとんど影響しないと考えていいだろう。

片手で容易に握れるサイズにこだわるのであれば、iPhoneについては「miniで決まり」と断言できる。小さいスマホは性能が劣る、というパターンが多いなか、このポリシーを貫いたアップルを称賛したい。

ただし、「まったく違いがない」といえるかというと、そうではない。唯一といっていい大きな差は、バッテリーの動作時間だ。

その差は「5時間」

カタログ値でいえば、12は「ビデオ再生で17時間」とされている一方、miniは「同15時間」と短くなっている。

実際に使ってみると、miniの場合は、夜にはバッテリー残量がずいぶん減っていて、「帰宅したら確実に充電したい」と思える印象だったが、12の場合には「夜ベッドに入るまではなんとかもつ」という印象だ。バッテリーに余裕があるという面ではやはり、サイズの大きな12に軍配が上がる。

バッテリー残量でいえば、サイズのより大きい12 Pro Maxにはさらに余裕があり、カタログ値で「同20時間」と、miniに比べて33%アップと優位だ。この点だけは結局、物理的なサイズの余裕からくるバッテリー搭載量に依存してしまう。

 

「12 Pro Max」最大の差別化ポイント

では、12 Pro Maxのほうはどうか?

「Pro Max」モデルは11シリーズでも大きかったが、12 Pro Maxはさらに一回り大きくなった。ディスプレイサイズも、6.7インチへと拡大している。

iPhone 12 Pro Max、11 Pro Maxとの比較左がiPhone 12 Pro Max、右が11 Pro Max。同じように見えて、一回り大きくなった

miniが12とほぼ同じ性能であったから、12 Pro Maxもそうか……というと、これがまたちょっと違う。

ベンチマークで見るかぎり、プロセッサーの性能などは12 Proも12 Pro Maxも変わりない。というか、メモリー量以外、12やminiとも同じだ。

しかし、カメラの性能が違う。

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