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「トランプ優勢」を報じ続けた「日本のメディア」、その大きすぎる問題

本当に「優勢」だったのか

バイデンの勝利

2020年大統領選挙の勝者はジョー・バイデン元副大統領となった。

日本時間11月8日の午前中の段階でまだ全ての開票は終了していないが、ペンシルバニア州の選挙人をバイデン候補が獲得したことで、全ての選挙人の過半数である「270人以上の選挙人」を獲得することが確実になり、一斉に米主要メディアがバイデン候補の勝利を報じた。

バイデン候補〔PHOTO〕Gettyimages
 

今回の選挙戦において、特殊な要因は2つあった。

1つ目。今回の投票率は史上空前のもので、バイデン候補、トランプ大統領の両者とも、2008年のオバマ大統領の得票を抜き、史上最多とそれに次ぐ第2位の得票となることが予想されている点。

2つ目。民主党の支持層が郵便投票を利用し、共和党がほとんど利用しなかったことで、票が開くタイミングによって(そしてそれが郵便投票なのか、当日投票なのかによって)、どちらの候補に有利な票か明確に分かれたこと。そして、選挙の序盤においては、当日投票から開けられる州が多いため一時的に共和党がリードすることが予想されており、米メディアはこれを「赤い蜃気楼(Red mirage)」と表現した。

結果から見れば、事前の世論調査はかなり正確にこれらのことを言い当てていた。

現段階で、バイデン候補の獲得選挙人数は300人を超える勢いで、これは2016年にトランプ大統領が獲得した選挙人と同じである。

地滑り的大勝、と呼ぶかどうかはそれぞれの判断に任せるものの、大接戦と呼ぶには少し差が離れすぎている。アメリカは明確にバイデン候補を大統領として選んだのだ。