使用に悩んだら、かかりつけ医に相談を

「でも治療法や薬剤と同じように、医療も以前よりずっと進化しています。ステロイドが怖いなら、かかりつけ医に他の治療法がないか、相談してみてください。多くの医師は、ステロイドの有効性やリスクとともに、ほかの治療薬・治療法についてもていねいに説明してくれるはずです。

皮膚がかゆいのは本当につらいです。眠れない、集中できない、人の視線が気になる……。そんな状況を、まずは薬できっちり抑えて、そこから薬なしでもきれいな皮膚が保てるようにスキンケアを含めた生活全般を改善していく。私たち医療者は、そのお手伝いをしたいのです」(堀向氏)

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今やステロイドも多くの医療者も、アトピーに悩む人の強い味方となっている。

河野大臣は、6月12日にtwitterで「ステロイドを使うななどといまだに言っている人がいるが、アトピーの標準治療にはステロイドを使う。標準治療を否定しておかしな療法でアトピーを悪くした人がはごまんといる。気をつけよう」とコメントし、14.4万いいねもの共感を得ている。

また、2019年6月19日配信のyoutube【河野太郎のLIVE配信】では、「アトピーの治療には、皮膚科の標準治療しかない。実際、自分も今はステロイドのほかにプロトピックなどを使って痒みはずいぶん抑えられている。エビデンスのない民間療法などに頼るべきではない」という発言もしている。

ステロイドを怖がる意識は、過去の治療中のトラウマや正しい情報が手に入りにくかったことがその大きな理由になっているのは、アトピーを抱える私たちみなが感じるところだ。けれど治療やケア法、医師の対応が進化した今になっても「ステロイドは怖い、使わない。皮膚科にも行かない」と思考停止してしまうのは、自分にとっても我が子にとっても、大きな損失だ。だって四六時中かゆみから逃れられない生活は、本当に本当につらいから。

まずは、アトピーの『標準治療』について知ることから始めてみよう。堀向先生が最新のアトピー治療やアレルギー疾患について、最新の論文やエビデンスを交えながらわかりやすく解説しているブログを、ぜひ一読してほしい。