バイデンと習近平 photo/gettyimages

バイデン勝利で対中「弱腰外交」へ…習近平の「再始動」で憂鬱な時代が幕開ける!

「中華民族の偉大なる復興」へ

バイデン勝利にほくそ笑む「習近平」

米国の大統領選の結果が混沌としたまま法廷闘争となり数ヵ月続くとしたら、おそらく真の勝者は中国の習近平かもしれない。揉めに揉めた結果、いずれの候補が大統領になっても、米国内世論は分断し、治安は乱れ、実質の内乱に近い状態を引きずるだろう。

もはや、かつての強き米国はない。習近平の長期独裁体制の確立と「中華民族の偉大なる復興」目標にとって最大の障害であったのはやはり米国の存在だったのだから、その米国内政ががたがたになってしまえば、習近平の野望を阻む者はいなくなる。

発表されている得票数をそのままトランプが受け入れれば、おそらくバイデン政権の誕生となるだろうが、仮にバイデン政権になったならば、米国の対中政策はどうなるだろうか。バイデンおよびバイデン陣営がこれまで対中政策に関してどのような発言をしてきたのか、振り返ってみよう。

バイデンで「対中政策」はどう変わるのか…? photo/gettyimages
 

8月中旬に行われた民主党全国代表大会の最終日、バイデンは2020年大統領選の候補者となったことを正式に発表して演説した。

「米国は四つの危機に直面している。新型コロナ肺炎、経済危機、人種差別問題、気候変動だ」――。

この発言から分かるようにバイデンは中国を脅威としてあまり強く認識していない