Photo by Rain Ungert/iStcok

世界最高の精密観測で「地動説」を否定した偉大な天文学者

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです

なによりもデータを大切にした科学者

1546年の今日(12月14日)、デンマークの天文学者ティコ・ブラーエ(Tycho Brahe、1546-1601)が誕生しました。

デンマークの名門貴族の家系に生まれたブラーエは、コペンハーゲン大学で天文学を学び、日食の観察を通じてデータに基づいた観測の必要性を実感しました。彼は人脈を活かしてデンマーク王直々の援助を受け、ウラニボリ天文台で精密な天体観測を行いました。

ブラーエは観測精度を当時の技術的限界まで高めることを是とし、理論を打ち立てるにあたってデータを何より重視するという科学的手法を打ち立てました。そのため、当時センセーションを巻き起こしていた地動説を手放しで認めることなく、年周視差(地球の公転が原因で天体の天球上での位置が変化すること)が観測できなかったことから異議を唱えました。

ブラーエによる惑星運動の観察記録は40年分にも及び、彼の死後、弟子であったヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler、1571-1630)によって最大限に利用されました。データを重視する師匠の姿勢を受け継いだケプラーは、観測記録を利用して惑星の運動に関するケプラーの三法則を実証したのです。

Photo by Getty Images