正しいスキンケアはダイエットと同じ

それでもなお、地道に毎日、正しいスキンケアを生涯ずっと続けていくのは大変だ。
我が家の中2の息子もアトピー持ち。小学生までは私が保湿剤を毎日塗りたくっていたため、ほとんど症状が出なかったのに、中学に入って本人にケアを任せた直後から、症状が大爆発し、肘やひざの裏、首筋が赤黒くカサカサになっている。これじゃあ私の長年の努力も水の泡ではないか。

さらにマスクをするようになり、マスクの上から顔を掻くことが増えた息子…。写真/若尾淳子

「親御さんがお子さんのスキンケアを丁寧にされる気持ちはよく理解できます。そして、その力こそ、お子さんの皮膚がよくなるための大きな原動力になります。ただ、そのままお子さんが成長すると、親御さんの手が離れたとたんに症状が悪化しがちです。親御さんにケアをしていただくことはとても大事なのですが、症状が安定している間にお子さん自身がスキンケアの重要性を理解できるように働きかけていく必要があります。

なぜスキンケアが大切なのか、どうやって行うのかを、お子さんにくりかえし説明して『自分でできる』ように習慣化できるように応援することもまた、親御さんにしてほしいことでもあります。子どものうちに習慣化できれば、それは一生もの。夜、歯を磨かずに寝ると気持ち悪い感覚と同じように、スキンケアしないと気持ち悪い、と感じられるくらいになったら、しめたものです」(堀向氏)

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この原稿と格闘している最中「アメトーーク」というテレビ番組で「お肌よわよわ芸人」というテーマで、肌の弱いお笑いの人気者たちが、肌よわさんの日常生活あるあるネタを語りまくる番組を見た。今まで人前では話しにくかった赤裸々なあるある話に、私も息子も首がもげそうなほどうなずいて笑った。
彼らはさすがプロ。しんどくて面倒な肌よわ体験を、みんなが笑えて共感できるネタに落とし込んでいた。

日々の辛さや面倒くささは、心の中にため込むよりも、河野大臣やアメトーークの肌よわ芸人のように上手に発信して理解者を増やすほうがずっといい。褒められるキレイな肌を目標に正しい治療とスキンケアを習慣化し、ストレスは上手に発信して社会の理解広げること。ダイエットと同じで継続することがなにより大事なアトピーとの付き合いは、この2つに鍵があるように思った。


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