「独身主義」は大いに結構(私自身は既婚だが)。どれだけ世間や親がとやかく言おうと、それは本人次第、選択の自由だ。
もとより、結婚する権利もあるし、結婚しない権利もある。周囲の雑音に惑わされず、断固として信念を貫いてほしい。その潔さは、尊敬に値すると思う。
一方で、運命のパートナーを探そうという婚活もブームだ。これまた大いに結構。それはそれで、ぜひとも応援したいし、婚活応援団長として助言したい気持ちにもなる。
では婚活において、課題となってくるのは何か。それは、“愛をクリエイティブする習慣”があるかどうかである。婚活が成功しない理由トップスリーは、次の通りだ。
(1)そもそもいい出会いがない。
(2)出会った相手を本気で好きになれない。
(3)交際したところで長続きしない。
これらの理由を分析すると「矛盾」が生じる。実際に、人との出会いは無限にある、いったい本気とは何なのか、長続きしないのは誰のせいなのか、ということである。
条件の整ったパーフェクトな相手など見つからないのだが、かといって、自分も完璧ではない。だから、恋をするたびに自分が嫌になる、というのが本質なのではないか。
もっと見た目がよかったら、もっと頭がよかったら、もっとお金持ちだったら、もっと話し上手だったら、もっと明るく素直な性格だったら……と、コンプレックスが負い目になり、いつまで経っても、「恋愛のイニシアティブ」を握れないのではないだろうか。