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新型コロナ、日本の満員電車で「クラスター」が起きない「意外なワケ」

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村上 和巳 プロフィール

―また、ニューノーマルとして盛んに提唱されているのがいわゆる「3密の回避」ですが、その経緯を改めて教えてください。

新型コロナウイルス厚生労働省対策本部クラスター対策班が、2月26日までの国内感染事例110例の分析から、このうち8割は他人に感染させていないにもかかわらず、2割の人が二次感染を引き起こしていると発表しました。

この二次感染を起こしている2割の人が置かれていた環境が(1)換気が悪い密閉空間(2)多数が集まる密集場所(3)間近で発声や会話をする密接場面、という3つの「密」が重なるケースでした。このためこの環境を避けることが非常に重要になると強調されています。

韓国では新興宗教団体・新天地イエス教会の礼拝所を起点に5000人を超える感染者が発生したメガクラスターが報告されています。この教会の礼拝の写真を見ると、あまり換気がされていないだろうと思われる密閉空間で、多数の人がマスクを着用せずに密集している様子がうかがえます。また礼拝では、長時間にわたり声を出したり、歌ったりということが想定されます。このような環境では大変なことが起こるわけです。

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ちなみに日本国内の満員の通勤電車などを指して「3密なのになぜクラスターが起きないのでしょうか?」と疑問を寄せられることがありますが、これはおそらく電車内で皆さんがあまりしゃべらないからだと思います。

クラスターが発生しているケースの多くは、合唱している、カラオケをしているとなど大声を出しているところです。これに加えて最近は電車内でも多くの乗客がマスクを着用し、換気されていることも影響していると思われます。