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超ウラン元素「レントゲニウム」がドイツで発見、元素名の由来はあの科学者

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

元素名になった科学者たち

1994年の今日、超ウラン元素の「レントゲニウム」がドイツで発見されました。

ウランよりも原子番号が大きな超ウラン元素は、ネプツニウムとプルトニウムを除いて自然界には存在せず、研究所の加速器で原子と原子を衝突させて合成されます。1994年にドイツの重イオン研究所で発見されたレントゲニウムも、ニッケルとビスマスを高速で衝突させることで得られました。

レントゲニウムは原子番号111、元素記号Rgの元素で、周期表では金、銀、銅と同じ11族に属します。そのためおそらくは個体の金属であろうと推定されていますが、実験ではわずかな原子しか得られないため、確かなことはわかっていません。

「レントゲニウム」という名前は、ドイツ出身の物理学者ヴィルヘルム・レントゲン(Wilhelm Röntgen、1845-1923)がX線を発見してから、おおよそ100周年に当たることから命名されました。

自然界に存在しない超ウラン元素に、科学者の名前がつけられた例としては
原子番号96の「キュリウム(Cm)」、
原子番号99「アインスタイニウム(Es)」、
原子番号100「フェルミウム(Fm)」、
原子番号101「メンデレビウム(Md)」、
原子番号102「ノーベリウム(No)」、
原子番号103「ローレンシウム(Lr)」、
原子番号104「ラザホージウム(Rf)」、
原子番号106「シーボーギウム(Sg)」、
原子番号107「ボーリウム(Bh)」、
原子番号112「コペルニシウム(Cn)」、
原子番号114「フレロビウム(Fl)」、
原子番号118「オガネソン(Og)」
があり、このうち「シーボーギウム」と「オガネソン」は由来となった科学者が存命のうちに元素名が名付けられた例です。

レントゲンの肖像 Photo by Getty Images