伊万里、備前、九谷……日本各地の焼物を擬人化!? 『月刊モーニング・ツー』(講談社)で連載中の焼物擬人化コメディ漫画『やきもんロワイヤル』の第1巻が発売された。なぜいま焼物を漫画にするのか、焼物の魅力とは何だろうか。 

作者の竹谷州史さんと「焼物と漫画」について語り合ったのは、『月刊flowers』(小学館)で連載中の『青の花 器の森』作者の小玉ユキさん。『青の花 器の森』は長崎県の波佐見焼の窯元を舞台に展開するラブストーリー漫画だ。二人の対談から、焼物の奥深い世界が見えてくる――。

なぜ「焼物」をテーマにしたのか

――小玉さんは長崎県出身で、『青の花 器の森』では焼物の町・波佐見が舞台です。そもそもなぜ焼物だったのでしょうか?

小玉:もともと波佐見を舞台にした漫画を描きたいという思いがありました。実家や親類の家の食器棚は波佐見焼か有田焼で埋め尽くされている――そんな風景で育ったことが大きかったです。でも、東京に出てきたら、それが特殊な環境だったと気づき、このことに注目して漫画を描いたら興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思うようになりました。

――焼物をテーマに漫画を描いたきっかけについて、竹谷さんはいかがでしょうか。

竹谷:奥さんが料理を器に並べたり飲み物を湯飲みで飲んだりする人なんです。自分のセンスで焼物を楽しそうに選んでいる姿を見ていて、焼物って面白そうだなと思っていました。さらにあるとき、奥さんが「刀剣乱舞」にハマったんです。

――そこから「擬人化」につながってくるわけですね。

竹谷:そうです。擬人化ありきで題材を探していたところ、焼物を漫画にしている人は少ないと思い、テーマとして選びました。

日本各地の焼物を擬人化したキャラが続々登場

――ご自宅には奥さまが買ったものが並んでいたりするのでしょうか?

竹谷:どちらかというと、使うものとしてありますね。奥さんは料理をこういう器に乗せたいとか、こういう色がいいとか、楽しそうに悩んでいて、ああ、焼物って楽しいんだろうなと。