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物質とはなにか?その解明のカギとなったゲイ=リュサックの大発見

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

物質の成り立ちのに迫る発見

1778年の今日(12月6日)、フランスの化学者ジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサック(Joseph Louis Gay-Lussac、1778-1850)が誕生しました。

 

フランス革命のただなかで幼少期を過ごしたゲイ=リュサックは、父親が政治的弾圧により逮捕されるという憂き目に遭いながら、エコール・ポリテクニークで学び、のちにソルボンヌ大学やパリ植物園で物理学と化学の教授を務めました。

ゲイ=リュサックの主要な業績の一つに、自身の名を冠して呼ばれることもある「気体反応の法則」の発見があります。これは同温・同圧の下では互いに反応する気体の体積が単な整数比をとるという法則で、例えば、水素と酸素を反応させて水を得る場合、その体積比は2:1となります。

しかし気体反応の法則は、「化合物に含まれる原子の数は1つである」という、当時支持されていたドルトン(John Dolton、1766-1844)の原子説と矛盾するものでした。この矛盾を解決しようとさまざまな研究者が取り組むなかで、イタリアのアボガドロ(Amedeo Avogadro、1776-1856)による分子説が確立されていくことになったです。

ゲイ=リュサックの発見は、物質の成り立ちを探る科学の根本的な営みにとって非常に重要な一歩だったのです。

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