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リモラブ、恋あたが「私の家政夫ナギサさん」にあと一歩及ばない理由

今期、恋愛モノはすべて苦戦中…

新型コロナとドラマの関係性を各局が模索

「僕の教え子の学生が口にした言葉が名言だと思いました。『私たちが恋愛ドラマ離れしているんじゃなくて、見たい恋愛ドラマがないんですよ』と言うのです」(元毎日放送プロデューサーで同志社女子大メディア創造学科の影山貴彦教授)

10月以降にスタートした恋愛ドラマの人気が伸び悩んでいる。9月に終了した『私の家政夫ナギサさん』(TBS)の大当たりが嘘のよう。

個別に見てみたい。まず日本テレビの『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(水曜午後10時)。TBSのドラマ制作陣には「新型コロナは盛り込まなくても良い」というお達しが出ているそうだが、『リモラブ』は対照的に新型コロナを前面に押し出している。

なにしろ主人公の大桜美々(波瑠、29)からして大手企業の産業医で、新型コロナの感染防止に努めている。もちろん美々自身もマスクを欠かさず、誰かと会話をする際もソーシャルディスタンスを忘れない。

『#リモラブ~普通の恋は邪道~』で主人公の美々を演じる波瑠 photo by gettyimages

自宅にいる時間が長くなった美々はストレス解消のためにオンラインゲームを始める。そこで1人の男性と出会い、名前も知らぬままSNSでやり取りをするように。やがて美々は男性に惹かれるようになる。その相手は同じ会社の人間だった・・・。

新型コロナにSNS。現代の一部分をスパッと切り取った作品だ。意欲作であるのは間違いない。ただし、新型コロナをうまく物語に取り込めているかというと、そうとは言い難い。

 

前出の影山教授は、TBSの新型コロナは盛り込まなくても良いという方針を支持するとした上でこう語る。

「ドラマにはリアリティーに満ちた描き方もあるでしょうが、やっぱり夢を見させてほしい。こんな時期ですので、なおさら。視聴者に夢を見させてくれることがドラマの大きな役割だと思います」