米ロサンゼルスで行われた大相撲の際の嘉風関(Photo by gettyimages)

元力士・嘉風と地元・佐伯市の「4億円超え」訴訟…関係がこじれた、ウラの事情

どうすれば収束するのか

頭を悩ませる母は夜も眠れずに…

「私の立場では、何も言えないんです。どうかお察しください。ただ母としても市民としても、恩のある地元を息子が訴えざるを得なかったのは、複雑な心境です」

苦しい胸の内を語るのは元関脇・嘉風の母親だ。

嘉風こと中村親方(38歳)が、地元・大分県佐伯市などを相手に、約4億8000万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

嘉風は「'19年の6月に地元のPR活動の一貫で行った『キャニオニング』(渓流くだり)で負った膝の怪我により引退を余儀なくされた」と主張。一方、市側は「PRではなく、市に責任はない」と徹底抗戦の構えをみせている。

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佐伯市と共に提訴されたキャニオニングの事業者が、事故当日の様子を初めて明かした。

「キャニオニングは、渓流の岩肌を身体一つで滑り降りるため、ウェットスーツの着用は必須です。ところが、嘉風関はあの身体ですから、サイズの合うものがなかった。なのでお断りをしました」

それでも「やりたい」と言うので、Tシャツに短パンで入ることができる安全な場所に案内したという。業者が続ける。