『おカネの切れ目が恋のはじまり』で改めて三浦春馬さんというアーティストの力を再確認した人は多かったのではないだろうか。そして今、三浦さんの作品をきちんと世に残すために、様々な動きも出ている。ブロードウェイミュージカル『Kinky Boots』も、10月末に「春馬はいつまでも『キンキーブーツ』ファミリーの大切な一員です」という言葉から始まる20分の特別映像が解禁となった。12月には新作映画『天外者』も公開の予定だ。

出典/youtube BWミュージカル「キンキーブーツ」Kinky Boots Japan

何度か三浦さんにインタビューをしてきたライターの菊地陽子さんに、特に印象深い彼の言葉を改めて伝えてもらう。彼の生きた証を、私たちはずっと見ていきたい。

インタビューも生きた証

残されたインタビューもまた、彼の生きた証だと感じた。

2020年7月18日。突然の訃報から3ヵ月半が過ぎても、三浦春馬さんが亡くなってしまったことをまだ実感できずにいる人は多いだろう。筆者も、過去に何度か彼を取材したことがあり、最後に会ったのが、このFRaU webでのインタビューだった。

このインタビューで言及されている『ダイイング・アイ』もそうだが、彼がこの世を去ってから、彼の残した作品に手を伸ばすことが多くなった。幸い、今は動画配信サービスが充実しているので、それらを利用すれば彼が出演したドラマや映画の多くが鑑賞できる。ただ、2014年のドラマ『僕のいた時間』は、配信サービスではなく、DVDを手元に残しておきたいと思い、購入した。

これまで春馬さんにインタビューした中で、一番長い時間をかけて彼に話を聞くことができたのが、『僕のいた時間』の宣伝のタイミングだった。フジテレビの湾岸スタジオ内の一室で、ドラマの収録前に撮影とインタビューを行った。その時に書いた記事を読み直してみて気づいたのは、「雑誌に掲載されたインタビューもまた、彼の生きた証なんだなぁ」ということ。自分の書いた記事なので、こう言ってしまうのは若干手前味噌だが、インタビューの中の彼は、とても魅力的だ。

僕のいた時間』2014年1月8日~3月19日までフジテレビ系列にて放送されたドラマ。現在はFODでも配信され、DVDが発売されている。

せっかくなので、2013年の当時の記事を彼の発言を中心に抜粋することにする。